育自ネットBOX
2020年7・8月号

新型コロナウィルス感染症がやってきて、これまでの暮らしや世の中が一変してしまいましたが、いかがお 過ごしですか。

 令和2年4月7日、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令され、学校も休校になり、できるだけ自宅 にいる生活を皆がするようになった1カ月半後の5月25日、緊急事態終了となったものの、以前の生活に全部戻れる訳ではなく、「新しい生活様式」を守って感染の拡大を防ごうという日々に、赤ちゃんや小さな子ども たちと暮らしている皆はどうしているでしょうか。

 5月12日(火)、初めてオンラインでBOX編集会議をと呼びかけて、13組の方たちが参加して画面を通じて話をしました。オンラインがまだよくできずにバタバタしたのだけれど、久しぶりに皆の顔が見れたり声が聞けて、ほっとする気持ちになりました。今回は、0歳から3歳の子どもがいる母親たちから、オンラインBOX会議の前後に寄せてもらった近況を伝える文章を紹介します。 6月2日(火)、7月7日(火)にも、BOX編集会議をオンラインで開きました。これからも、毎月第1火曜日の午後2時から3時半に開きます。どなたでも参加できますので、お問い合わせください。

 

新型コロナウイルス感染症について、知っておこう

厚生労働省の「子どもがいるご家庭へ」(令和2年5月12日版)や、日本小児科学会11Pを見ると、子どもへの感染についてはまだよくわかっていない等とあります。TVのニュースだけでなくて、これらのHPの情報を把握して考えることも必要かもしれません。

厚生労働省の「新型コロナウイルス対策(COVID-19)~子どもがいるご家庭へ~」
(令和2年5月12日版)

https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sp/
kenkou/c0106/rn2ola000002jgp8-att/rn2ola000002jzes.pdf


日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/

以下、「小児における COVID-19治療薬に対する考え方」(第1版)(2020年6月25日)の、「はじめに」から抜粋。

COVID-19は小児において多くの場合は軽症であり、対症療法以外の治療が必要となることは極めて稀である。しかし、成人、特に高齢者や基礎疾患を有する場合は重症化しやすく、死亡率も高い。ただし、小児においても2歳未満では入院例、特にPICU管理が必要となることがあり、また基礎疾患を有する場合にも重症化に注意する必要がある。
 


BOXオンライン会議(5/12)
みんなに聞いてみた「緊急事態宣言の中、自粛中はどう過ごしていた?」


A さん(7歳、4歳、9 か月の子のママ)
緊急事態宣言での自粛生活。はじまったときは、近所の子たちと子どもたちは遊んだりして、今までよりもいい関係が、近所でできていった。それは、うれしいことだったけど、感染が広がっていく中、本当にこれは大丈夫なのだろうか、と思い始めた。子どもたちが遊んでいる相手のうちの旦那さんは、勤務先はどこなんだろうか?電車に乗って職場まで通っているのだろうか?感染の危険はないのだろうか?

うちだって、安心安全なわけじゃない。外に出ている夫がウイルスを持ち込む場合だってある。人にうつしてしまう可能性がある。
Aさんイラスト
子どもたち、一緒に遊んでいたら近い距離の中で、からんで遊んだりもするだろう。
相手のお家は、大丈夫なんだろうか?それは、聞けなかった。そんな中、なんとなく付き合いを断つような感じにもしていった。
心配だなとか、思うことを話せたらよかったのにと思うけど、聞けなかった。お互いの関係が悪い方向に行くのもイヤだなと思う。だけど、どうできたらよかったのだろうと思う。

B さん(3歳、7か月の子のママ)
最近は気温も上がり、明るくなってきたこともあり、朝、お昼寝後、夕飯後に庭に出て遊ぶようになり、付き合うこちらがクタクタな日々です…。娘はじぃじばぁばと畑や草むしりをできるので、楽しそうです。我が家は旦那さんが4月からずっと休みなので、お昼ご飯は作ってもらっているし、外遊びも交代交代で付き合えるので、気が楽です。遅く取得した育休だと思って、のんびりと家族の時間を過ごせているので、それはよかったことの1つだなと思っています。でもこの後出勤するようになったら、またワンオペの日々で子どもたちとケンカしないで過ごせるか不安です。

Bさんイラスト

C さん(3歳、1歳の子のママ)
私は以前から何回か下の階の人から子どもの足音の苦情が来ていて、家にいるのがストレスでした。ステイホームというけど、家にいづらい人はたくさんいるんじゃないかなぁと思いました。その中で子連れでスーパーや公園に行くのをやめた方がいいとニュースでやってると、追い詰められる感じになりました。金曜日に市内の引っ越しが決まったので今は安心しています。 

Cさんイラスト

Dさん(2歳、6 か月の子のママ)
 この自粛生活で良かったこと、それは家族の時間が増えたことです。夫が生活に協力してくれるようになりました。あと子どもの成長がずっと見られること。素敵だなと思います。
 この生活でわたしが一番感じているのは、これまでは 1 人では絶対に子育てはできないし、したくないと思っていたのが、なんとかなってることです。
家で子どもと一日中引きこもることは絶対に無理と思っていたのと、育児ノイローゼになるだろうと思っていたからです。もちろんいつかは働きに出るということでの今の生活ですが、2 ヶ月家で子どもと一対一で過ごしていることはかなり大きいです。
  1 番のイライラは自分の時間が持てないことと、友だちと会えないことです。社会のつながりもないし、孤独を感じ、毎週月曜日になると、今週どうしようと暗くなります。お金がないのもストレスです。実家とも行き来してないので、本当にこの生活は今月末までしかできないと思っています。またゆっくりみなさんとお話したいです。


Eさん(3歳、1歳の子のママ)
●最近は晴れてればお水遊びや探検ごっこ、雨の日は部屋でテレビかお菓子作り、工作、ごっこ遊び。なかなか充実してます(笑) 本当に大切な事や人が明確になったし、どうやって大切にできるか考える事ができたしご近所付き合いが広がったので良かったです。
●夫とコロナに対する危機感の相違で冷戦3日目です。
●子どもに対してイライラして怒鳴ってしまう事もありますが、踏みとどまれた時は『これやらなくても死なないよな』と思えた時かな?
世の中に対して攻撃的な考えになってしまいそうな時は、ヨシタケシンスケさん風に妄想します。『あの人がマスクしてないのは、私には見えない特殊なバリアがあるのかもしれない』とか、『未来から来た改良された人類なのかもしれない』とか。BGM や語りも付けると楽しめます。
●どんな社会になるんでしょう。こんなに人を批判してばかりの社会は終わらせたいですね。
●不安がないわけじゃないけど、特に 3 歳の娘の受け入れる力はすごいなーと思うのできっと大丈夫と思わせてくれます。
●困ってる事はないですか? できる範囲であれば動くので、相談してくださいねー


Fさん(3歳、1歳の子のママ)
最近は日々、庭と畑でほとんどを過ごしてます。色々な草木に触れたり、砂山土山に登ったり掘ったり、シャボン玉、自転車、野菜取りなどがメインです。公園はかれこれ 1 ヶ月くらい行ってないけど、そろそろ人の少ない時間の公園に一度足を運んでみたいと思っています。ここ数日、少し持て余しているように見受けられるからです。
コロナ禍で良くも悪くも自分を試されてるなと感じます。家で 2 人見るって絶対イライラすると最初は思っていたけれど、かえって時間に追われることが減り、ゆったりした時間の中で過ごすことで、保育園行く前に急かしてご飯食べさせるなどということがなくなり、私の場合はイライラが(ないことはないけど)減りました。
 
Cさんイラスト
良かったことは、私も自粛だけど、敷地内に同居している、義父母や義祖母も、自粛で地域活動ができないなどで家にいることが増え、おやつ作ってくれたり、子守や、畑仕事の手伝いや散歩などに子どもを連れ出してくれます。毎日、私が何をするか考えるより、じーじばーばが何かしらしているのをやりたがるので、そういう意味でやることがあるのが、とても助かっています。感謝しかないです。

私自身は、SNS を見る、投稿する頻度が増えました。普段、心を許せる人と会っている時は一時的に頻度が減っていたんですが、承認欲求が高まっているというか、SNS を見ていないと不安になることもあり、SNS を(ほぼ FB だけやっているのは、顔の知れた友人が多くやっているから)良くやってます。
不安要素の中に、「自分で決める」があって、自粛の生活スタイルを自分で判断して決めて、それに責任をとらなければならないプレッシャーを、私は感じているように思います。今までこんな大きな判断を自分で決めてこなかった、よほど、人任せに生きてきたなぁと痛感中です(笑)。

子どもは、保育園が自粛休みで、上の子と下の子とが遊ぶ時間がほとんどなので、兄弟同士のやりとりや、大人とのやりとり、近所の人とのやりとりが格段にふえ、コミュニケーションの発達がかなり促されていると感じます。私も、独身とかだったら、あまり広がらなかったかもしれないご近所付き合いが、子どもがいること、料理の相談をすること(うちには料理の仕方がわからない野菜が結構あるので)、この 2 点をだいたい話題に話すと、ほとんどの人(奥様方)とは話が広がって、散歩などしながら近所付き合いが広がっていくなぁと実感しています。

大変なことは、生活習慣を整えることです。寝るのが兄弟お互いバラバラだから私は時々疲れます。昨日は猛暑で、午前中からずっとみんなで外で遊んでいたら、子供には水分補給を促していたつもりだけど、自分が昼過ぎからヘロヘロになってしまい、夕方 16 時頃、不意に寝てしまいました。起きたとき、寝てしまった!と、起きてびっくりして、子どもたちいないから慌てて隣のおばあちゃん家に行ったら、3 歳の息子 A は、「お母さん寝ちゃった」と一言話しておばあちゃん家で寝ていったそうで、おばあちゃんちのリビングで寝てました。起こすとまずいからと、おじいちゃんが 1 歳の娘 S をベビーカーで散歩に連れて行ってくれてて、しばらくして帰ってきました。 私も寝て体が休まったし、「疲れたら寝ちゃっていいのよ、A ちゃんも諦めて寝るから」と言ってくれたおばあちゃん、その間子どもたちを見ててくれたおじいちゃん、みんなに本当に感謝でした。
Cさんイラスト

そんな感じで、日々、私の心が、「子どもといて幸せ〜」と思ったり、「今はいっぱいいっぱいで子どもと向き合えない〜」と思ったり、一日の中でも心の変動が激しいです。ただ、保育園に行っていない中で、A が手伝いしたり、仕切ったり、大人顔負けの意見を言ったり、S も A のマネしてどんどん成長していて、あまりに可愛いです。

こんな経験が出来ると思わなかった、コロナに感謝するつもりは全くないけど、育てるって楽しい☆育てると育つなぁと、私も子どもとともに育っている気がして、本当にうれしく思います。 あとは、食事と睡眠。私もこどもたちも、うまく調整しないと、一日がルーズに過ぎてしまい、難しいなぁと思います。

どんな社会になっていくかと思うと、以前に渡邉寛さんが、社会的共通資本の話をしてくださったことを思い出します。医療の現場の逼迫感はとても心配ですが、私が知る限り、医療スタッフは、日本では大学もどんどん増えて、看護師など、手に資格を持つ人の数は多いと思います。ただ、離職した方などにどう戻ってきてもらうか、あとは医療職の垣根を越えた対応(看護師救命士の気管挿管など、医師しかできなかったことをコメディカルにもっと振る)、ただやみくもに賃金を上げるのではなく、そういう視点も大事かなと思います。

あとは、お金に頼りすぎた資本主義。お金なく生きていくことは困難であることをコロナで痛感。いかに安く済ませられるからと、海外に事業を委ねてきたか。これを機に、地産地消や、もう少し狭い範囲のサプライチェーンを築く。仕事しながら、または仕事をコロナでやめざるを得なくなった人などは、ぜひ生きるために必要なもの、水や農作物などを作ることをやるといいのではないかと思ったりします。人手不足で、後継者なく高齢で農業やっている人多いですよ、土地もたくさんあるけど、あと何年続けられるかという人も多く見られるから、そう思います。私も始めました。小さく野菜づくり。コロナ禍を機に、育てることをしていきたいと思って。

飲食店などは特に打撃が多い中で、みなさんもしその事業を辞める決断をしたら、次に何をするのだろうと気になります。便利になることを私達は求めすぎてきたのではないか。作る、育てるよりも、買う、使うを重視してきたのではないか。今一度、作る、育てるを考えてもいいのではないか、と思います。日本全体が。小さなサプライチェーンを意識して。子どもも、農作物も育てるを、みんなで出来たらいいなぁと。水も(電気や道路もかもですが)失わないように(温暖化とか環境汚染とかにならない生き方)。経済の発展より、そんな原点回帰が必要かなぁと思います。

Gさん(2歳の子のママ)
現在妊娠8か月で、なかなか体調がすぐれない日も多くあります。具合が悪いとどうしてもイライラしやすくて、娘とぶつかり、喧嘩してしまうこともしばしばあります。幸い、夫が在宅勤務の日も増え、子どもと距離を取れる環境が作りやすく、他人を頼れない中でもどうにか過ごせています。子どもを誰かに預けられないというのは、体が思うように動かせない状況下では、とても厳しいと感じています。県内遠方の私の両親は、スマホを持っているので、週の半分ほどはテレビ電話にて遠隔子守をしてくれます。市内に住む夫の実家には庭があるので、マスクをして距離を取って遊ばせてもらっています。お互い気はつかっていますが、高齢のため、何かあったら私のせいではと思うと、会わせるのを躊躇してしまいます。


Hさん(2歳の子のママ)
 3月末で娘は保育園を卒園し 4 月から幼稚園プレの予定でしたが、そのままコロナで幼稚園は休園し 6 月から再開予定です。娘は卒園した事を分かっておらず、はじめは「明日は保育園行ける?」「今日も保育園お休み?」時にはニコニコしながら「明日は保育園行けるかな〜」と言っていました。最近ではウィルスいるから保育園お休みだと思っています。
家に居るだけでは体力を余してしまうので、外で遊ばせたいのですが、消毒スプレー持参でマスクをし、公園は誰も遊んでいない時間を狙うか、散歩で発散してもらっています。

 一度、誰も居ない広場で遊ばせていたら、ケータイで、こちらを写真?を撮ろうとしてる人がいて、ネットに晒されるかもと、ちょっと怖い思いをしました。

 この休園期間を利用し、トイレトレーニングを本格的に開始できたのは良かったです。夜もパンツで過ごせる様になりましたが、まだまだ、少しだけパンツに漏らしてしまう事が多いです。毎日洗い物が多くイライラしてしまう事もあります。

 靴のサイズが合わなくなってしまい、新しい靴を買いに行った時には、店の商品を触らない様に一度も床に下ろさないで 13 ㌔を抱っこして買い物していました。
Cさんイラスト


6月に寄せられたコメント


Jさん(5歳、1歳の子のママ)
自粛解除モードになってますが、色々なリスクを背負いながら、これから共存して行くしかないなと思ってます。私は自粛期間中、近所との会話も断ち、子供同士で遊ばせることもなく、親と会うこともせず、かなり厳しくやっていました。慢性肺疾患の次女がコロナにかかったら致命的だと思ったからです。

 楽観的な旦那ともかなり対立しました。旦那はリモートにもならず毎日都内に電車通勤だったので、不安もあるし、育児の負担も全て私にかかっていたので大変でした。近所の子たちが子供同士、親同士で楽しくしている姿を見るとすごくイライラしていました。でも、コロナが終息していない今、今までと同じように徹底した自粛生活は限界だと思うし、非現実的かなとも思います。
 気を緩めるわけではないけど、少し肩の力を抜き、コロナと共存して生活するすべを自分なりに考えていけたらなと思ってます。どこまで良しとするか、その自分なりのラインを考えていきたいなと思ってます。


Kさん(3歳の子のママ)
 
皆さんの言葉、大変興味深く、そしてしっかり言葉にされていることを素晴らしいなと思い、同時に自分はあまり言葉にしようとしなかったなと気付きました。何故か分かりませんが。今言葉にしてみたくなりましたので、遅くなりましたが送らせてもらいます。

 子どもとは、普段よりみっちりと、でも時間はゆったりと、虫や花などの小さな変化や、子どもの日々の変化を楽しめた時でもありました。 夫は普段通り出勤で、日中の寂しさをぶつけても、なんとなく空しく終わることがありました。私自身の暮らしの彩りが乏しく感じられたというか。家族以外との時間の大切さを感じました。子どももそんな時があったかもしれません。

 世の中では仕事を失った家族があったり、家族が密にいることで暴力に苦しむ人がいるのだよなと、気がかりに思う日もありました。外国のコロナの救急担当をしていた女医さんが自殺された話もショックでした。心は自分が思うより揺れていた(今も揺れている)のかもしれません。
 ただ、ピンチはチャンスというか、地球規模で、ものすごい変革期のチャンスがきてるような、底知れぬパワーも感じたりします。何より、今同じ立場のお母さん達の声や様子をシェアしてもらえて、有難かったです。いつもあそぼうよさんには感謝です。 


Lさん(3歳、1歳の子のママ)
 
2 人子どもがいて大変だと思ったことは 1 度もない。突然来た弟に抱っこしないでとかおっぱいあげないでとか 1 度も言わずに、ミルクあげたいとか抱っこしたいとか可愛がってくれたり、大きくなるにつれて一緒に遊んだり、時にはけんかをしたり手をつないでお散歩したりしている兄弟の姿がとても愛おしい。

 だけど、下の子が生まれて上の子にイライラすることが増えた。言葉ではお兄ちゃんだからのフレーズを言わないようにしているが、きっと私の頭の中には 2 人を比べてしまっている。3 歳と 1 歳。
  3 歳もまだまだ赤ちゃんだし甘えたいってわかっているのに、それより小さい赤ちゃんがいるとついそちらを庇ってしまう。だから、3 歳なのに!!って長男にイライラしてしまっているような気がする。

 長男にやってほしいことを要求した時、少し待っててと言われたが、いくら待っても要求に応えてくれないのでこちらが折れた。しかしそれが長男は気に入らなかったらしく大声で泣き叫び始める。次男は眠くて大泣き。別に怒っているわけじゃないことを伝えても全く耳に入っておらず 1 時間泣き叫んでいた。
 その状況で私は長男の気持ちを考える前に、眠いのに待たされている次男がかわいそうだと思ってしまった。弟を先に寝かせてくると伝えてもそれも気に入らず今度は弟を叩き始め、待たされてる上に意味もなく叩かれたこと、いつまでも人の話を聞かずに部屋中を走り回りながら泣き叫んでる声にイライラしてしまった。
 イライラした時、珈琲を飲んだり深呼吸したりトイレに閉じこもったり音楽を聴いたりと落ち着くように色々試してみたけどどれも不発。どうしたら子どもへのイライラと向き合えるか迷走中。



7月に寄せられたコメント


Lさん(3歳、1歳の子のママ)
 
コロナウイルスが流行りはじめて緊急事態宣言が出されるまではとりあえず除菌。出掛けたらいつもの手洗いに除菌がプラスされた感じ。
 でも、緊急事態宣言が出されてから生活が一変。子どもをとりあえず外に出さない。
 お庭でシャボン玉とか犬の散歩ぐらいで、犬の散歩でさえ少し躊躇する部分があって、周りの人達にこんな状況なのに子どもを外に出すなって思われるんじゃないかとかびくびくしつつ…
 買い物は主人がいる時に 1 人で行って買ったものは車で 1 つずつ除菌。車に乗り込む前に自分の手も除菌。帰ったらリビングには入らず洗面所に直行して手洗い、着替え。マスクも 1 回外に出たら捨てるという徹底をしてました。それも部屋に持ち込まないように洗面所にゴミ箱を設置。外出したら帰ってくるたびに玄関周りの除菌。主人は緊急事態宣言中も電車通勤をしてたので帰ってきたら即お風呂に入ってもらってました。
 解除後は買ったものを 1 つずつ除菌というのはしなくなったし食料品の買い物に子どもを連れて行くようにはなったけど、買い物は上の子が幼稚園に行ってる間に下の子を抱っこでささっと済ませるようになりました。2 人連れてると動きが遅くなっちゃうから幼稚園に行ってる間に。カートには乗せたくないからずっと抱っこ。
 家でも子どもが触るものは毎回除菌。
 おもちゃ、椅子、床。毎日何回拭くのやら。
やらなくてもいいのかなとも思うけどやらずにかかった時の後悔は嫌だから自分に出来る予防は全てやろうと思うと、1 日中除菌をしている気がします。
 このまま落ち着くかと思ったら第二波がきて特効薬もなくてこの生活がずっと続くのかと思うと凄く疲労感。医療従事者の方の方が辛いんだろうと思うんですが除菌除菌と気を使うのも凄くしんどい。
ショッピングモールにもいつから行っていいのか?外食もいつからしていいのか?友達とはいつから遊んでいいのか?線引きが凄く難しい。

 マスクをつけずに外で遊んでいる子をみると、つい近寄らないようにとか、幼稚園でスイカ割りが実施されたんですが、それにもちょっと違和感というか不安感を抱いてしまうように。この状況で食品を子ども同士で共有しないでほしいと思う親心。
 幼稚園は仕方ないけど外の遊具で遊ばせるのはまだやっぱり抵抗があってずっと公園には行ってません。不特定多数の子が触った遊具。いくら除菌をしたからといって綺麗ではないはず。だったら触らない方がいい、やらない方がいいっていう考え方になってしまっていろんなものを子どもに我慢させてしまっている気がします。
Cさんイラスト
  コロナウイルス流行前には考えたこともなかったことを細かく考えるようになってしまい毎日が凄く疲労感でいっぱい。
 主人には神経質すぎだと言われるけど、子どもを守れるのは親だけだし、ましてや私がかかってしまったら子ども達を世話してくれる人は誰もいないから必死になってしまう。夫との危機感の差があって更に不安です。





「もうすぐ3歳 Aちゃんの、”いま”」

オンラインでの編集会議中、G さんのお家からは、Aちゃんが実に嬉しそうに踊っている様子が映って、見ている皆も嬉しくなったのでした。その時のことを G さんが寄せてくださいました。
 

●Aちゃん、オンステージ♪♪

 オンライン会議中に歌って踊っていたのは、アイドルの曲でした。Live 映像を YouTube で見ているのですが、アイドルさんたちがうちわや扇子を持ちながら踊っているので、しっかり再現しているようです。片手にマイクがわりの棒、反対の手にうちわを持っていました。物語も記憶していて、セリフを覚えて何役もこなしています。子どもの吸収力に驚かされる日々です。
 毎日コンサートと舞台を上演しているからか、外出できないストレスなどはあまり感じ取れません。むしろ、強い春風と出始めた虫を怖がって、家の中にいたいという始末で、散歩にすら行きたがりません。

●A ちゃんの、「きょう」と「あした」

事前に編集委員メンバーの誕生祝いに歌をうたうとの告知があったので、娘にも前日に「みんなでハッピーバースデーを歌おうね」と話していました。オンライン会議中に突然「今日って明日?」と聞いてきました。そうだよと答えたところ、お誕生日歌いたいと言いだしたのです。せっかくなので、と携帯で録画しておきました。月末に 3 歳になりますが、もう明日の片鱗を掴めるようになってきたのかと思いました。

その晩のことですが、娘の夕食のおかずのコーン(大好物)を「ママにもちょうだい」と言ってみました。彼女は大人ぶった表情で「明日ね」と言いました。暫く後に、また「今日って明日?」と聞かれました。脈絡がよくわからなかったので、そうだよと言うと、「じゃあ少しだけあげるね」とコーンを食べさせてくれました。先ほどの約束を覚えていたのです。素直に母におかずをあげられなかったのかもしれませんね。
「明日」の存在を知ってはいても、まだ「明日」とは何か正確にはわかっていないんだなあと、安心したような気持ちにもなりました。「今」を生きる言葉の世界以前の人でいてほしい気持ちと、「明日」も知っている我々と同じ世界の人になる嬉しさと、どちらも感じていて複雑です。
 



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 参加希望の方は事務局にお問い合わせください。

 上尾市国際交流協会(AGA)事務局
 Tel: 048-780-2468 毎週 月・木・金(12:00~13:00を除く)
 E-mail:office@aga-world.com



◆編集後記◆

新型コロナウイルスでの自粛期間、学校も休みになって、世の中の動きが止まっていた時に、みんなどうしている? って声をかけあって、それぞれを確かめあった編集会議でした。テレビで海外の悲惨な様子が流れてくる中で、なるべく外出しない、人と会わないよう求められた毎日を、子どもたちとどんな風に過ごして、どう思っていたか、少し前のことになります。

“いのちが無くならないようにしたい”、まずそのことを最優先にと、赤ちゃんや子どもがいる人たちは思っているに違いないと思います。“いのちが無くならないように”の続きにお金がなければ生きていけない、それには経済が回るようにしなければという流れがあるけれど、本当に大丈夫な流れなのだろうか。医療が崩壊しない為にということ、それも本当に大丈夫な視点で動いているのだろうか。私は、報道されていないことや、ニュースの作られ方が意図的にあるようにも感じた数か月でした。惑わされずに、どんな時にどんな心配をしていくか、安心できる場と時をどう持つか、自分から情報を集めたり、人と話して考えていくことが必要に思っています。
この状況は、まだまだ続きますね。(鈴木玲子)


育自ネットBOX2020年7・8月号編集委員
岩見陽子・けんご、市橋未歩子・ゆうと・はな、江川沙苗・あやな、大河内有希・みはる・ふくた・ももか、柿澤瑞希・あきな、川満ひとみ・るか・かほ、さかな・とら・うさ、齋藤智恵・りほ・ゆい、志水美紀・はる・ると、S.N・G・S、原口都・えみ・ちあき、牧田翔子・ゆめ・かずま・さくと、森本いずみ・メロディ、加勇田久美子、鈴木玲子、西川美保、山口直、渡邉寛
イラスト:島田萌奈 4コママンガ:永尾あゆみ

★編集会議に参加してみませんか?★
育自ネットBOX編集会議は、いつからでもどなたでも参加できます!
毎回、その時の季節にあったテーマや、子育てする中で思うことなどをみんなで話して、記事にしていきます。
現在は、集まることが難しいため、WEB会議ツールZOOMを使って行っています。
参加ご希望の方は、以下のアドレスまでご連絡ください!
また、お家にネット環境が整っていないけど、参加してみたい方もご相談ください。

企画・編集:上尾グラン育自ネットワーク
代表:鈴木玲子・石原香代子
事務局:上尾市本町2-13-8 彩の子ネットワーク事務局内
TEL:048-770-5272
E-mail:office@sainoko.net